式には大きく分けて2パターンあると思います。
ひとつは、教会で牧師さんのもとで挙げる式です。
日本の場合は、宗教として教会を選ぶというよりも、スタイルとして選ぶケースが多いようですが、
オーストラリアでは宗教的な理由で教会で式をします。
なので、「チャペルならどこでもいい」といういう訳にはいかず、
普段自分(もしくはパートナー)が通っている教会や、
同じ宗派の教会で式をあげます。教会での式の場合は、事前に牧師さんとの面談のようなものがあります。
もうひとつは、教会ではなく、いわゆる人前結婚式のパターンです。
もちろんオーストラリアでも、単純に教会でやりたくないという人や、
結婚する二人の宗派が異なる場合、特に信仰がない人もたくさんいるので、
教会で行わない式もたくさんあります。
その場合に登場するのが、「セレブラント」と呼ばれる人です。
セレブラントとは、結婚式やお葬式などを、法律にもとづいて公式に執行するこができる資格を持った人のことです。
日本では、結婚の公式とするためには、婚姻届の提出が必要ですよね。
オーストラリアでは、セレブラントの資格を持った人の前で、公式な書類に署名することで正式な結婚が成立します。
教会で結婚式を挙げる場合は、牧師さんや神父さんがこのセレブラントの役割をします。
もちろん「私たち式みたいなことは一切やりません」という人もたくさんいますが、
その場合は結婚などの届出を取り扱うオフィスへ予約をとり、
そこへ結婚するカップル+それぞれの側からの証人各1名の、合計4名で出向いて行くと、
オフィスに常駐しているセレブラントさん(お役所の事務の人って感じですが)が、
はい次、はい次、という感じで簡単に済ませてくれます。
この時に、お友達や両親など身近な人たちも一緒に呼んで、こじんまりとお祝いすることもできます。
さてセレブラントさんですが、どうやって見つければいいのでしょうか。
セレブラントさんもビジネスですので、ネットや電話帳、結婚情報誌などに広告を出してますので、そこから選ぶことになります。
でも多いパターンは、やはり紹介です。知人の結婚式に参加して「あ、このセレブラントいい感じ」と思えば、
自分の時に「あの時のセレブラントを紹介して」と教えてもらうことができます。
当然セレブラントさんも、その点は意識してますから、式=営業とということで、張り切って頑張ってくれます。
役割は司会者みたいなものなので、そこへ自分ティストを出していく訳です。
私が参列した結婚式では、男性のセレブラントと女性のセレブラント、ちょうど半分ずつぐらいだと思います。
とてもおごそかに行う人、ジョークも入れながら楽しく行う人、基本パターンに沿って、そつなくこなす人など、さまざまでした。
セレブラントさんは、式を仕切る人でもあるので、「はい、署名用のテーブルはここに置いて」「ご両親はこっちに座って」「スピーチする人はここ」「カップルはこっち向いて」と事前にいろいろ指示をすると同時に、式の流れを何度も確認して、失敗なく執り行うようにします。
式が屋外で行われる場合には、セレブラントは自前のマイクとアンプ、そしてスピーカーも持ってこないといけません。
私が参列した式で、屋外だったのにアンプのバッテリーが途中で切れてしまい、せっかくの式がマイクなしになり、何にも聞こえなかったこともありました。
セレブラントさんとしては大失態だったと思います。
セレブラントさんは、あくまでも式を執り行う人なので、披露宴の司会はやりません。
式が終わると「じゃあね~」と帰って行く場合もあれば、そのまま披露宴にも招待されて参加する場合もあるようですね。